【STeLA主催】世界中の大学生が集まる科学技術フォーラム、東大で実施決定!

毎年、世界各国の大学生・大学院生が集まり科学技術に関連するテーマでディスカッションを行う『STeLA Leadership Forum』が、今年の8月7日-16日に東京大学で開催されることになりました。

『STeLA Leadership Forum』とは、科学技術に興味のある世界中の大学生・大学院生を対象とする10日間のフォーラムです。企画・運営は学生団体STeLAが行っています。MITの日本人留学生によって始まったSTeLAは現在日本・中国・EU・中東に支部があり、MIT Leadership Centerの提唱するリーダーシップ理論に基づいてリーダーシップセッションを展開しています。国際フォーラムの目標は、理系学生がリーダーシップスキルと世界情勢を学習することと、未来の世界を担うリーダーたちのネットワーク構築です。


2016年 沖縄科学技術大学院大学でのセッション(Credit to STeLA Japan)

STeLAは国際社会を変えたいという強い意志を持った理工系の大学院生によって2006年に創立されました。多文化性と学際的な視点の重要性を認識し、社会にインパクトを与えるためには様々な専門性を持った若い世代が集まネットワークを構築する必要がありました。そのような学際性を持ったコミュニティを形成すべく立ち上がったSTeLAも、今年で12年目を迎え、過去の参加者は600人を越えました。過去にはスタンフォード大学(アメリカ)、北京大学(中国)、ライデン大学(オランダ)、沖縄科学技術大学院大学などで開催しており、今年初めて東大での開催が決定しました。

昨年の『STeLA Leadership Forum』では世界中から36名の参加者が集まり、オランダで最も歴史のあるライデン大学で切磋琢磨しながら9日間のセッションを行いました. それぞれ異なる文化や10種類以上の多岐に及ぶ専攻の参加者が“Technology, Responsibility, Society”に関するトピックについてディスカッションを行い、その中で様々な化学反応を起こしながらお互いの考えを深め合うことができました。


2017年 ライデン大学での集合写真(Credit to STeLA EU)

今年度の『STeLA Leadership Forum』のテーマは”Smart Cities and Internet of Things”。スマートシティの研究や例は国内外にあり、これからの社会を考える上で鍵となるシステムです。またIoTは今や私たちの生活に欠かせないものとなってきています。歴史あるキャンパス内で、世界の優秀な学生たちと、スマートシティやIoTがもたらす未来について、10日間のフォーラムを通して議論し語り合います。

なぜ10日間のフォーラム形式なのか

『STeLA Leadership Forum』は、毎年世界中の優秀な学生が約40人が集まり10日間の集中的な合宿形式で行われるフォーラムです。参加者は理系や科学技術に興味のあるという共通点を持つものの、大学1年生から博士まで学部や専攻も幅広く、日本、中国、中東、ヨーロッパなどから毎年選考を重ね、選ばれます。リーダーシップセッションではリーダーシップとは何かを学び、分科会(セマティックセッション)というセッションでテーマに沿ったグループワークを行い、学んだスキルを実践していきます。つまり、科学技術に関するグループワークでリーダーシップスキルを磨いていきます。STeLAのフォーラムの特徴の一つは毎日リフレクションセッションを行うことです。そこでは、その日の結果と次の日の目標を考えることで10日間という短い期間でリーダーシップスキルを上達させることができるのです。セッションは長く、行うことは決して簡単ではありません。辛く感じることや疲弊してしまうこともあります。しかしその壁を乗り越えることで、参加者は成長し、苦楽を共にする仲間たちとの友情も深くなるのです。また、セッションだけではなく、フォーラムのテーマに沿った施設の見学やキーノートスピーカーによる講演もあり、多角度からテーマについて見解を深めて行くことができます。

STeLA Leadership Forumに参加した学生の声

<プロフィール>
・名前:安ヵ川 彩乃
・所属 学年:東京大学工学部3年

私は東京大学工学部新3年生で、現在STeLA Japanスタッフとして活動しています。2016年に沖縄科学技術大学院大学(OIST)でのSTeLA Leadership Forumに1年生で参加しました。海外に小さい頃に住んでいたことがあり日常会話は話せるもののアカデミックな会話や議論をしたことが少なかったので、ほとんどが自分より上の学年の人たちとやっていけるか心配でした。

フォーラムに参加して、育った環境や母国語の違う学生と未来の科学技術や倫理観について議論していく中で、私の強みや弱みは何なのかに気づかされました。また、海外の学生のレベルは高いと思っていましたが実際に議論してみると、日本人に比べてグイグイ発言してくるものの、内容は同じ大学生なんだな、という感想を抱き自信や共感に繋がりました。どのようにしたらきちんと人に話を聞いてもらえるかなどについて考えるようになりました。また、今後自分がグループワークにおいてどのように意見を出したりまとめたりすれば良いのかを学ぶことができました。そしてSTeLAでは講演がありますが、私はOISTの北野宏明教授の講演を聞いて、近年の科学の進歩にワクワクすると共に自分の勉強への意欲が高まりました。セッションでは、議題になった科学技術には聞いたことがないものもあり、技術を社会に導入する上で多くの困難があるということも知ることができました。フォーラム中苦楽を共にした仲間とはただの国際交流とは違う深い交友関係ができ、今でも連絡を取っています。

STeLAでの経験があるからこそ、今の私の自信と強い意志があるのだと思います。学年問わず刺激が得られると思うので、みなさんも是非参加してみて下さい!

イベント概要

開催期間:2018年8月7日-16日

開催場所:東京大学本郷キャンパス内

参加費(宿泊費込):55000円(予定)

参加資格

・ 2018年8月に大学生または大学院生であること

・理系学部に在学あるいは科学技術に興味があること

応募はこちらから:https://www.stela-global.org/ja/apply/

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