高等専門学校、略して高専(こうせん)。
実践的な教育を受けた技術者を輩出し、高い専門性と就職率が特徴です。
しかし、高専と言う名前は聞いたことはあるけど実際どんな勉強してるの?高校や大学との違いは?などわからないこと、勘違いしていることも沢山あるのではないでしょうか。

それゆけ女子高専生』は、高校でもない?大学でもない?未来のエンジニアのエリート(自称)たちが集うヘンテコな学校“高専”に通う女の子のお話。普通の女子高生とはチョット違う“女子高専生”のあるあるが描かれています。


©林檎子/comico

高専ってどんなとこ?

高等専門学校、通称高専は実践的・創造的技術者を養成することを目的とした高等教育機関です。全国に国公私立合わせて57校あり、全体で約6万人の学生が学んでいます。 

 
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高等専門学校では、学んだことを応用する能力を身につけるために、理論だけではなく実験・実習に重点が置かれています。更に卒業研究を通して、創造性をもった技術者の育成を目指しています。(文部科学省HPより

・主に中学卒業程度を入学資格とし、就業年数5年(商船のみ5年6ヶ月)間の課程がある

・5年間専門教育を施すことによって、実践的技術者を要請することを目的とした教育期間である

という特徴の他にも、

産業界から高評価、就職率が良い といった特色があげられます。

高専の意外な事実!?

 

①留年率が高い 

大学入試がいらないから楽そう、といったイメージをお持ちかもしれません。しかし高専入学者の約30%は5年間の課程の中で1度は留年を経験するといい、これは高校の留年率に比べると約100倍です。2回連続で留年すると強制退学になる高専もあり、世間のイメージ以上にシビアだと言えます。


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②高専の青春!高専間で行われるイベントが面白い 

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全国の高専間で行われる大きなイベントとして、ロボコン(ロボットコンテスト)、プロコン(プログラミングコンテスト)、デザコン(デザインコンペティション)があります。


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他にも英語プレゼンテーションコンテストや、体育大会など、課外活動や産学連携のPRなどとして様々なコンテストが行われています。 

③東大へ学部編入ができる

日本の最高学府として名高い東京大学。他大学の途中年次に在籍する学生の編入学は基本的には実施していません。
ただし、高等専門学校卒業者に対しては、東京大学工学部への若干名の編入学を認めています。 

地方の高等専門学校から東京大学工学部機械工学科へ編入した経験を持つJUSTさん(東京大学大学院博士課程1年)に話を聞きました。

ーー高専では何を学んでいましたか?

機械系の学生だったので、実務的なものでは旋盤の使い方や溶接などの技術を学びつつ、学問としては構造や流体など力学系に力を入れて勉強しました。

ーー高専から東大に行くことを決めたきっかけは?

高専のような実務と学問が混在する場所にいると、自分が現場向きなのか学問向きなのかが見えやすいと思います。高専生活の中で自分は後者かなと感じたので大学編入の道を選びました。東大に決めたのは先生方からの勧めがあったことが大きいです。

ーー高専の魅力はずばりどこでしょうか?

教員のレベルが高いことです。専門を教える方々は皆博士号持ちなので、若輩者には把握できないようなキャリアパスについて指導を受けることができます。また、5年間あるので先輩の姿を見ることで未来の自分が想像しやすいという点もあると思います。

「高専に通った5年間は楽しかった」作者の林檎子さんが語る高専の魅力

マンガを描いたのは林檎子(@mellocoxxx)さん。普段はcomico.jpで作品を発表しています。

ーーなぜ高専を舞台にした漫画を書こうと思われたのですか?

学生時代、お世話になっていた先生の一言がキッカケです。
漫画の道に進みたいとぼやいていたところ、「高専の漫画を描いてみたらいいんじゃない?」と言われ、なるほど面白そうだと執筆に至りました。

ーー高専の魅力はどういったところにあるのでしょうか?

専門的な学問を、5年にわたって勉強できるという点は大きいと思います。
知識でいえば、若いころから他の大学生にも負けないくらい豊富になります。
また、先生からのサポートをしっかりしていただけるのは今にして思えばとてもありがたいことだったと思います。 

ーー読者に伝えたい事はなんでしょうか?

大きな意味などは特になく、高専に通った5年間は私にとってとても楽しかった、ということが伝わるのが一番です。
主人公が途中で自分が高専を選んだことは正解だったのか、と悩むシーンがあります。
きっとこういった学生は少なくないと思うので、なにか自分と向き合うキッカケにもなればと思います。私自身も悩んだので。それらを感じて頂いた上で、高専に興味を持ってくだされば言うことありません。


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