大学4年生になると、理系の学生の多くがどこかの研究室に所属するようになります。研究室に入り、最初にやらなければいけないことの1つが文献検索。
自分の研究の参考になる文献を探したり、自分の研究が過去に行われていないかを確認したりするなど、文献検索は研究生活を送っていくうえで、欠かせないものとなっています。

そこで今回は、生命・物質化学分野の文献を探す方法をいくつか紹介したいと思います。

1.SciFinder

SciFinder(サイファインダー)は、物質科学関連分野に強い情報検索ツール。論文や特許、世界中の化学物質及び有機化学反応情報を網羅的に検索できます。

科学技術分野の論文誌、生物医学分野の論文誌共に数千誌と、数多くの文献を収録。また、収録文献も生化学、物理・無機・分析化学、応用化学、高分子化学、そして有機化学と幅広い分野を網羅しています。

なお、使用するには契約が必要となりますが、多くの大学では、所属している教官や研究生、学生がSciFinderを使用できるようアカデミック契約をしているケースが多いです。自分の大学がアカデミック契約をしているならば、ユーザー登録をして使ってみてはいかがでしょうか。

SciFinder
使用方法ガイド

2.PubMed

PubMed(パブメド)は、世界の主要医学系雑誌に掲載された文献を探せる、生命科学系では最大の文献データベースです。
 
医学関連分野に特化しており、2500万件以上の文献を検索することが可能。また、週5日でデータベースの更新が行われているため、最新の研究情報が入手できます。

PubMed
使い方ガイド

3.Google Scholar

SciFinderが使えない、SciFinderを使うのが面倒であるという人におすすめなのが、Google Scholar(グーグルスカラー)。登録不要で、インターネットさえ使える環境であれば、どこでも使える無料の文献検索ツールです。英語でのキーワード検索に加え、日本語でのキーワード検索もできるため、日本語で出版されている文献や本も一緒に検索できます。

使い方は簡単。検索エンジンに自分が調べたいキーワードを入力して検索ボタンをおすだけで、学術専門誌、論文、アブストラクト、本など、幅広い学術文献を探すことができます。

ただし、Google Scholarの検索対象になっていない論文や雑誌は、検索に引っかからないというデメリットも。SciFinderや他の検索ツールが使えるならば、それらと併用して使用することをおすすめします。


Google Scholar
使用方法ガイド

4.大学の図書館

数々の名著を蔵している、大学の図書館。所蔵されている本の分野は幅広く、古い専門書籍から最新の専門書籍まで揃えられています。また、日本語で書かれている書籍が多く蔵書されています。
 
研究室配属されてすぐに英論文を読むと、専門用語を和訳するのに必死で、内容が中々頭に入ってこないですよね。そんなときは、まず図書館に行き、日本語で書かれた専門書を読んで、基礎知識を蓄えてみてはいかがでしょうか。
 
大学に所蔵されている本を探すときは、各大学が提供しているOPAC(オンライン蔵書検索)や、全国の大学図書館が所蔵している図書・雑誌の横断検索ができるCiNil Books等を使用するとよいでしょう。

Cinil Books

今回は、生命・物質化学分野における文献の検索方法をいくつか紹介させていただきました。文献は、自分の研究内容の知見を深めたり、先行研究を知るうえでは必要不可欠な存在です。

文献を検索できるツールを使いこなして、これからの研究の進展に生かしてください。