理系学生の死活問題?研究室選びで後悔しない7つの基準とは

理系学生の多くは、学部4年で研究室に配属される。研究室配属後は多くの時間をそこで費やすことになるため、研究室選びは今後の研究生活を決める上でかなり重要だ。自分の興味関心にあった研究ができるところを選ぶことはもちろん、それ以外に気をつけるべき点は何か、現役大学院生に聞いた。

研究室ってどんなとこ?

大学の各研究科には、分野やテーマごとに細分化された研究室と呼ばれる研究組織が置かれている。構成員は教授や准教授と学部、修士、博士課程の各学年の学生数名をはじめ、他にはポスドクや助教授、秘書がいる研究室もある。研究室配属された学生は、各自の持っている研究テーマに沿った研究を日々行ったり、試薬の調整、消耗品の購入その他研究室の維持に関わる活動に取り組む。

なぜ研究室選びが重要なのか

研究室選びが重要な理由は、大きく以下の3つだ

・生活リズムが決まる
・その後のキャリアを左右する
・ミスマッチが起こると人間関係に悩む

生活リズムが決まる

研究室に配属されると、一日の大半を研究室で過ごすことになる。“コアタイム”という研究室にいるべき時間(例えば平日の10:00-18:00など)を定めている研究室も珍しくない。場合によっては平日のみならず土日祝日も研究を行う。それゆえ研究室というコミュニティは理系の学生にとって生活の大部分を占めるものと言える。

「バイトする時間はあまりないので、採点バイトなど空き時間にできるものをやっっている」(東京大学修士1年)
「マウスを扱っているので、休日も行って世話をしている」(早稲田大学修士2年)
「部活があったのでコアタイムがないところを選んだ」(神戸大学学部4年)

その後のキャリアを左右する

研究室を選ぶ際は、その後の進路も考えて選ぶことが大事だ。例えば、大学院を修了した後は就職したいのであれば、指導教官が就職活動に理解があるかどうかを事前に知っておく必要がある。また、研究者になるつもりであれば、希望の研究室から安定的に論文が出ているかどうかをチェックしておくと良い。というのも、多くの大学においては博士課程の卒業要件として、学術雑誌への論文の投稿が必須であるからである。

「指導教官は博士課程への進学を望んでおり、堂々と就職活動ができなかった」(東京大学修士2年)
「論文執筆の指導を十分に受けることができず困っている」(東京大学修士1年)

ミスマッチが起こると人間関係に悩む

希望の研究内容ができる研究室に配属されても、1人で研究ができるわけではない。特に学部や修士のうちは、教授や准教授、先輩に実験の手法を教わりながら研究を進める必要がある。その際理不尽な要求をされたり、不適切な指導(パワハラ、アカハラ)を受ける可能性もあるということを留意しておこう。

「『こんな実験もできないなんて使えない』と言われた」(京都大学卒)
「飲み会で何かにつけていじられるのが苦痛だった」(東京大学既卒)
「休日でもメールや電話がひっきりなしに来て困る」(東京大学既卒)

事前に研究室を訪問しよう

以上のように、研究室を十分に知る前に配属されてしまうと、理想とは異なる研究生活を送ることになる。そうした事態に陥らないためにも、事前にアポイントを取り研究室訪問をすることである程度は納得のいく研究室選びができる。

そこで、研究室訪問で伝えるべきことと聞くべきことを以下にまとめた。

<伝えること>
・先で「就活」をするのか、「研究者」になりたいのか、または「迷っているのか」
・どういった研究に興味があるのか
・なぜその研究に興味があるのか

<聞くこと>
・ラボの構成(学年、人数)
・先輩の就職する割合
・コアタイムの有無 
・部活やアルバイト等の両立は可能か
・ゼミ・卒論のスケジュール
・ラボでのイベントの有無、頻度
・学会などに参加する機会はあるのか
・学会への参加は自腹か否か

また、研究室訪問時は教授や准教授のみならず、学部生や院生の先輩に話を聞くことも大事だ。受けた説明と齟齬がないか、研究はスムーズにできているか、研究室の雰囲気はどうか、仲は良さそうかなど積極的に聞いて研究室選びに役立ててほしい。

これからの研究生活を大きく左右する研究室選び。なんとなくで選んで後悔することのないよう、気になってる研究室には事前に足を運び、教授や先輩から話を聞くようにしたい。
 

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