いま理系×広告業界が熱い! 採用にもデータをフル活用するセプテーニグループ

クリエイティブかつ華々しいイメージで根強い人気を誇る広告業界。その人気さゆえに、事前のインターンや煩雑な選考をくぐり抜けないと内定を得られない企業も多く、研究に勤しむ理系学生にとっては縁遠い印象もあるのではないだろうか?

そんな文系就職のイメージが強い広告業界だが、「最近の広告企業は理系学生こそ重宝される」と語るのは、インターネット広告企業大手のセプテーニグループで人事を務める斎藤純平さん。データを分析し、分析結果を基にPDCAを回す能力こそがインターネット広告で必要だという。今回は斎藤さんに、理系が活躍するインターネット広告業界について話を聞いた。

<プロフィール>

斎藤純平さん/セプテーニグループ 採用戦略担当

早稲田大学大学院 創造理工学研究科修了(建築学専攻)

***

ーー斎藤さんは大学時代早稲田大学の理工学部で建築を学んでいたと伺っています。どのような経緯でセプテーニグループに入られたのでしょうか。

大学院では建築学を専攻していたので周りはゼネコンや不動産を見ている人が多い中、私は早い段階から広告業界に関心がありました。というのも、私は建築の中でもとりわけ「建物のデザインや設計の違いは人の行動にどのような変容を与えるのか、どういった建物であれば人は心地良いと感じるのか」といった人間行動学やマーケティングに関わる部分に強く惹かれていたからです。

仕事として考えた時に、建築の道に進むよりも人の行動にどのような影響を与えられるのかという全体的なアプローチに広く関わっていたいと思い、広告業界に目を向けるようになりました。

ーーセプテーニグループはネットマーケティング事業が強みとのことですが、広告業界に詳しくない理系学生にどのように説明していますか?

ネットマーケティングというと少しわかりづらいように聞こえますが、基本的には広告会社と同じで、広告主の商品やサービスを広くターゲットに認知させたり、売上向上につなげたりするためのプロモーションを考えることが仕事です。

例えば皆さんがGoogleで検索をした時に上位に出てくるスポンサード広告や、ポータルサイトやSNSなどに配信されている広告などがその1つです。

またネットマーケティング事業を主軸としながらメディアコンテンツ事業にも取り組んでいます。その中でも、漫画アプリの「GANMA!」 は現在950万ダウンロードを突破しており、若年層を中心に多くのユーザーにご利用いただいています。既存のネットマーケティング事業の強化に加えするとともに、強い自社メディアを作ることにも注力しているのです。

斎藤さん

 

ーーセプテーニグループでは多くの理系人材が活躍しているそうですが、ネットマーケティングと理系人材の相性が良いのはなぜなのでしょうか?

インターネット広告では、広告が見られた数や広告を通じて行われたアクション数などをデータで取得することができます。年齢や性別など広告商品に合わせてターゲティング配信することもできますし、文字のサイズや色など広告クリエイティブの違いによる広告効果(クリック率など)も簡単に比較することができるので、PDCAを回して最適解を見つけ出していきます。

変数をコントロールしながら最大の効果を発揮するための組合せを見つけ出すので、理系学生が研究の中で身につけていく力と親和性があります。実際、社内に理系出身の社員がいますが、その多くがWEBコンサルタントとして活躍しており、近年の新入社員の3割程度が理系人材です。

ーー採用にもデータを重視した特色ある仕組みを使っているとのことですが。

はい。弊社では、既存社員のデータから活躍予測モデルを作っています。それをもとに、選考を受ける学生のデータを照らし合わせ活躍予測結果をもとに選考を行っています。また、社員一人ひとりの個性に合わせたマネジメントを行い、パフォーマンスの最大化を図っています。こうした人材データを専門に研究しているのが社内の人的資産研究所です。

個性と環境の相性に関しては、組織の最適化を支援する会社である「株式会社ヒューマンロジック研究所」の協力を得て、FFS(Five Factors & Stress)理論で明らかになっている関係性のアルゴリズムと、セプテーニGr内の過去傾向より抽出した独自のアルゴリズムを掛け合わせることで、相性の最適化を図っています。

また、ここで活用している「個性」のアセスメントはFFS診断結果に基づき、一人ひとりの思考行動特性が5つの因子(凝縮性、受容性、弁別性、拡散性、保全性)の強弱やバランスで表現されます。各因子のスコアは0~20まで21段階あるため、約408万通り(21の5乗)の個性が存在します。

これをタイプ別に分類し、さらにエントリー時や選考の過程で取得する情報を、既存社員の同様のデータと入社後の活躍に関する情報から構築した活躍予測モデルに当てはめるのです。(詳しくはこちら「人材育成の考え方」

地方学生の方々限定のWEB完結型選考「オンライン・リクルーティング」では、選考の第一段階でこの活躍予測モデルを使います。応募者の方に具体的なデータをオンラインで入力してもらい、思考行動特性やこれまでの経歴情報、具体的なスキルを把握し弊社における入社後の活躍を予測して合否を出します。一般的な企業と比べてかなり早いと思いますが、第二段階ではオンライン上で役員面接を行い、そこで合格となると内々定が出ます。

弊社が選考会を実施している首都圏・関西圏の方々向けの選考フローでも、2回のグループワークと役員面接を行い内々定が出ます。この選考フローでも同様の活躍予測モデルを使っており、グループワークは産業やキャリアの変化を体感していただき、同時に会社理解を深めてもらえるコンテンツになっています。

 

ーー地方学生はわずか2ステップというのは驚きです。自社のアルゴリズムがあるからこそ、短いステップでの選考が可能なのですね。その他のメリットや効果を教えて頂けますか。

なんといっても採用において、相性や印象など、面接官の主観にとらわれず、合理的な判断が出来るようになることが一番のメリットです。弊社の選考においては自己PRを書く欄はありません。どこに所属して何をしてきたのか、具体的な専攻は何か。そういった情報だけを取り上げることで、人事の好みや癖に影響されない採用が可能になります。

また、効果の測定は定量的に行っています。活躍予測モデルや配属先との相性を定量化する取り組みにより、弊社で定める「戦力化人材」の基準を満たす社員が増えていることが確認できています。採用理由を合理的に判断出来るようにすることで効果も明確に出ており、今後もこのモデルを積極的に活用しながらアップデートしていきます。

 

ーー効果もしっかりデータを使って判断するところに企業文化が伺えます。ところで、2度のステップで内々定が出るということは学生にとっては企業情報を知る機会が少ないのではありませんか?

就職活動においては、まず受ける企業のことをよくリサーチしてから志望するというのが一般的なフローのように思います。しかし、弊社はそのような事前リサーチを要求していませんし、「なぜ我が社を志望するのですか?」といった質問も一切しません。逆に適正のある人に内々定を出した後で、相性の良い仕事や職場環境を一人ひとり個別に説明し、理解してもらうことで相互理解を深めています。

活躍予測モデルを使うと、その人がキャリアの中でいつごろ躓きそうか、それをどうやって克服出来るかといったことまで予想することができます。具体的な業務内容と共にフィードバックを提供することで、学生の方にセプテーニグループで働くことの具体的なイメージを持ってもらうことが目的です。

具体的な業務内容は就職するまでよくわからないことも少なくありませんが、ご自身の適性にマッチした形でフィードバックを提供することでその不安を軽減することができます。今期からVRを使った一日インターンシップ「VR Internship」も提供しており、地方の方の不安も解消していきたいと考えています。(「1ページで分かるセプテーニグループ」のようにわかりやすい資料もオンライン上で提供しています)

 

斎藤さん

 

ーーなぜこれほど採用活動に時間をかけているのでしょうか

産業の変化が急激であることが大きな理由ですね。産業の変化を背景にキャリアが多様化し、人生の価値観さえ変わっていく時代に、ある分野を学んできたからといってそのままの分野に進むことが時代に適しているかは断言できません。

自分と社会のこれからを想像するために幅広く業界を見ることはとても重要で、学生の方々が自分のキャリアを真剣に考える機会を提供すべく採用に力を入れています。

就職活動のタイミングでもなければ、そもそもそういう情報を能動的に取りに行く機会もほとんど無いはずです。私たちは様々な業界に関心を持った学生の方々の中で、まず受けてみたい企業になりたいと考えているのです。

最初は弊社を何となく受けてみて、そこから業界や事業、キャリアについて知るうちに魅力を感じてもらい入社を決める方もたくさんいます。気軽なアクセスを作ることは、弊社にとっても学生の方々にとってもプラスになると信じています。

ーー就職活動を控えた理系学生に届けたいメッセージやアドバイスはありますか?

自分が学生だった頃も「自分は理系だから」「自分の専門は○○だから」といった理由で自ら志望業界を狭める人がたくさんいました。もちろん、それを否定するわけではありません。しかしこれまで話してきた通り、いま産業も時代も大きく変わっていく中で就職活動を行う方々には、改めて自分の興味関心や将来のキャリアに向き合ってみて欲しいです。

弊社では現在、就職活動をより良いものにしてもらうために、個性や適性を客観的に理解し言語化をサポートする「自己分析ツール- Self Knowledge Tool -」をすべての学生の方々へ向けてオンライン上で提供しています。

その中で少しでも広告やインターネット業界に関心がある方や、弊社の取り組みに興味を持っていただいた方は是非セプテーニグループのサイトを見るところから始めてみてください。

セプテーニグループの採用ページはこちらから

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