異分野の技術をつなぐ場を企業へ提供―「リンカーズ」が目指すものづくり産業の変革

 

技術の進歩により「ものづくり」の分野が多様化するいま、製造業の企業が求める技術は業界横断的になりつつある。新たな製品を作るためには、新たな技術を持つ未知の業界や企業との繋がりも不可欠と言える。そんななか、「製造業と技術提供のマッチング」を行っているのがリンカーズ株式会社だ。

リンカーズは技術を持つ企業とのマッチングだけでなく、大学の研究機関と企業のマッチングもサポートする。同社はこのマッチングサービスをより広く普及させるために優秀な理系人材を獲得するべく“LabBase”を選んだ。今回は、リンカーズ株式会社オープンイノベーション研究所の所長である小林大三氏に、同社の取り組みとLabBaseの導入成果についてお話を伺った。

※ 本記事は、株式会社POLが提供する理系学生就活サポートサービス“LabBase”を導入された企業様からいただいた生の声を紹介する記事です。

異分野の技術が出会う場を提供し、日本のものづくりを変えていく

――御社は企業と技術のマッチング事業を始められた理由と、その社会的背景について教えてください。

「製造業において、ひとつの製品を作るために必要な技術が、その業界内にある技術だけでは足りなくなったと感じたからです。
たとえば、昔はテレビであれば『見るだけ』、車であれば『走るだけ』と、機能面がシンプルでした。そのため、製造するのに必要な部品は、家電業界、自動車業界の各企業で作られるものだけで事足りていました。

しかし、現代において新たな機能を付加した製品を生み出すためには、最先端の技術を積極的に取り入れることが不可欠です。たとえばAIや半導体、エレクトロニクスなど、こうした技術を導入した製品づくりをするには、従来の技術だけでは補えなくなっているわけです。
そのような背景があり、ものづくりをされている大手企業と最先端の技術を持っている企業とを繋げる場が必要とされています」

 

――新たなパートナーを探す必要性が増しているということですね。

「そうです。日本のものづくり産業界には、最先端技術を持ったさまざまな規模の企業があります。しかし、そうした企業の情報を知らないがゆえに既存の受注先との取引だけになっているものづくり企業も少なくありません。

特に、これまでつながりのなかった異分野の中小企業や大学研究機関とものづくり企業は、既存のネットワークのみではなかなか出会うことができません。このままでは、日本のものづくり自体が立ち行かなくなっていくのではないかと危惧しています。

そのため、企業同士のマッチングを行うプラットフォームは、日本のものづくりの構造を変えていく上でも、大きな役割を担えるはずです」

技術にパッションを持つ学生に来てほしい


――御社がLabBaseを導入されたのは、どういった経緯があったのでしょうか。

「私の部署で新規事業を立ち上げようという話が出たことがきっかけです。これまで弊社は国内の企業同士のみのマッチングを行ってきましたが、最近クライアント企業から、国内だけでなく海外のベンチャー企業とも仕事をしてみたい、という声が上がり始めました。
そこで海外の先端技術のリサーチに特化した事業を立ち上げる運びとなり、リサーチのサポートができるインターンを探すためにLabBaseを導入しました」

 

――LabBaseをお使いいただく中で、学生のどういう部分を見ているのでしょうか?

「大前提として、“技術が心の底から好きなかどうか”ですね。私たちの事業では様々な技術を持つ企業とコミュニケーションを獲る機会が多いため、技術への好奇心がないと厳しいですから。

ただ、『幅広く』と言いましたが、プロフィール上ではマニアックでも構いません。LabBaseの学生さんはプロフィールをかなりしっかり書く方が多いと感じて、そこをしっかり書けるということは、自分の研究をきちんと理解してしっかり取り組んでいる表れだと思っています。

ただ、仕事では特定の研究分野の技術だけに触れられるわけではないので、ほかの技術にも好奇心を持てるのかどうかは、面接時に確認します」

研究スキルだけでなく「思考を深め、整理し、まとめる力」を身につけて

――理系の学生の中には、将来の進路が定まらないためにどういったスキルを身につけていけばいいのかわからない人も多いと思います。彼らに、研究以外のどのようなスキルを身につけてほしいと考えますか?

「私が社会に出たあとも使えるスキルに触れたのは、研究室に入ってからだったと思います。そのときのことを思い返してみると、3つ挙げられますね。

1つ目は、物事を深く突き詰めて考えること。思考の詰めが甘い人は、言われたことに疑問を持たないため、どこかで行き詰まってしまうと思っています。指示内容を自分の頭で深く考えることで、指示した側が伝え足りていない部分に気づけたり、間違っている部分の再確認ができたりするはずです。

2つ目は、考えた内容を自分の頭の中で筋道を立てられること。「こういう理由があったからこう考えて、だからこうしました、こうしてみました」と、順序立ててストーリーにできる力ですね。

3つ目は、頭の中で考えた内容を、第三者にわかりやすく伝えるスキルです。企業では結果を報告書や資料、研究所では論文にまとめなければなりません。誰が見ても論点や内容がわかりやすい文章にまとめられる力は、どんな場所に進んだとしても必要だと思っています」

 

――どれも大切ではありますが、インターン中にこうしたスキルがあるのかどうかの見極めは難しいようにも思います。

「そうですね。ただ、打てば響く人は、コミュニケーションをしていても楽しいんですよ。今LabBaseからインターンで来てくれている方も、こちらが言おうとしていることをきちんと理解して返してきてくれる点が好感触だと感じています。今後の成長にも期待したいですね」

 

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https://pol.co.jp/about/service/

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